妄想、Mac OS Eleven
Mac OS X の次期バージョンはどうなるのだろうと考えても、全くイメージが湧かない。細かい部分ではまだ改良の余地はあるだろうが、今の Mac OS X は良くも悪くも成熟している。
思うに、スティーブ・ジョブズはパソコンを作った時からパソコンを無くす事を目指していた気がする。言い換えると、パソコンの能力を家電製品並みのシンプルな操作で引き出して、人の生活を変えようとしているように思える。
そういう意味で言えば、iPhone はまさにパソコン(Mac OS X)の技術をベースに動いている家電製品ではないかなどと考えていたら、ふと気付いた。
次期 Mac OS X が今の Mac OS X から決定的に変わる点といえば、カーネルやコアライブラリの進化ではなくインターフェイスの違いになるはずで、具体的に言えばキーボードとマウスでの操作を前提としない、タッチパネルでの操作を前提としたOSになるはずだ。
そう。次期 Mac OS X とは、まさに iPhone OS の事じゃないか。というか、今更気付いたのかお前は…という声がどこからか聞こえそう。
最近、Apple 製のネットブックが出るのではないかというウワサで持ち切りだが、これまでの Apple (or ジョブズ)の思想的にフルサイズキーボードは譲るはずがなく、その制約の中では VAIO type P を超えるものを作る事は難しいだろう。Apple がネットブックらしきものを作るとしたら、iPod touch が大きくなったような“タッチパネルとソフトウェアキーボードで使うスマートフォンとタブレットPCの中間のようなコンピューター”のような気がする。
もしそのようなデバイスが出ると想像すると、マウスでマルチタッチは再現出来ないのでマウスのサポートはバッサリ切り捨てられると思われ、キーボードは基本がソフトウェアキーボードで、Bluetooth キーボードも“使えなくはない”程度に対応するのではないだろうか。